労働法と配置転換

社内結婚

 

みなさんの会社では、社内結婚をしている方、また、これから社内結婚をしようとする方は、いらっしゃるでしょうか?

 

会社の多くは、社員同士の結婚を理由に、配置転換が慣習的に行なわれるようです。
これは、「同じ職場に夫婦がいると、会社の業務に差し障りがある」と言う理由から、このような結婚による配置転換が行われてきました。

 

この「差し障り」とは、どのようなことを言うのか、気になるところですよね。
別に、夫婦でいちゃついたり、ケンカしたりするようなことがなければ、問題はないと思ってしまいますが、みなさんはいかがでしょうか。

 

夫婦が職場にいると、周囲も変に気を使って仕事がやりにくい状態になるのかもしれませんね。
事業主が、そのように思って、配置転換をする場合、それは仕方のないことだと考えられています。

 

 

ですが、よくあるパターンで、奥さんのほうだけを配置転換させるケースは、労働法の男女雇用均等法に触れます。

 

これまでの会社の慣習のような、強制的な配置転換も、もちろん、労働法に違反し、権利の濫用にあたる行為です。

 

社員同士の職場結婚は、通常、どちらか、片方の社員を配置転換させるようですが、ほとんどは、女性が移動になっている現状です。
もちろん、結婚した後、女性は家事も育児もしなければならなくなり、以前と比べると忙しくなるわけです。

 

そんな中、配置転換によって、慣れない職場で、精神的負担も増えるでしょう。
その結果、女性は退職してしまうケースも多いのです。