労働法と配置転換

人間関係を壊したくない

 

配置換えの多くは、精神的、肉体的な負担を強いられることが多いです。

 

それまでと比べて、通勤が遠くなったり、仕事の内容がガラリと変わったり、体力的にきつくなったり、マイナスに働く配置換えのほうが多いと言えるでしょう。

 

確かに、正当な理由もなしに、結婚ということだけが理由で、配置換えされることは、労働法に触れます。

 

ですから、断固として、「労働法に触れるような異動は拒否する」と言う考えは、法的にはもちろん正しいのでしょうが、人間関係はどうなるでしょうか。

 

 

配置換えを拒否したことで、会社にいづらくなるという話も実際にあります。その結果、会社を辞めることになった人も多いでしょう。

 

ですから、労働法違反と言うことで、配置換えを拒否し、会社と戦うことはできるでしょう。

 

拒否もできますが、それまで、一緒に働いてきた人達との良い関係や、上司との関係が崩れてしまう可能性もあります。そんな状態になっても、そこで何食わぬ顔で仕事を続けることができるかどうか、それも問題ですよね。

 

 

労働法に触れるような配置換えだとわかっていても、昔から甘んじて受けてしまう人が多いことは、日本の悪い慣習ではありますが、きっと、こうした人間関係を壊したくないとか、会社にいづらくなるとか、気持ちの面での影響が大きいと思います。

 

働きやすさをとるのか、また、正しいことを貫くのか、どちらをとるのかは、その人、次第ということになりますね。

 

労働法は、私たちを様々なトラブルから守ってくれるように作られた法律です。

 

上手く、活用して働きやすい職場にすることもできますし、正しいことだからと言って、配置換えを拒否し、働きづらい職場にしてしまうことも出来ます。